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遠州七不思議

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第2話 桜が池の大蛇

八百年の昔、 京都の比叡山に、えらい和尚さまがおりました。
上人は、仏のおしえを、深く調べているうちに、わからない事がでてきました。それで、『もう三千年早く生まれていたなら、インドへ行って、お釈迦さまにお教えをいただくのに。』と残念に思いましたが、ある仏教の本に『お釈迦さまが亡くなってから、56億7000万年の後には、弥勒菩薩という偉い人があらわれて、この世を救う』と書いてありました。上人は、『弥勒菩薩様の教えを是非とも受けたいものだ。』と考えました。しかし56億7000万年とは、とうてい生きられるものではありません。考えた末に、(この世の中で、一番長生きな大蛇となって教えを受けよう)と心に決めました。そこで、弟子の坊さんたちを集めて『大蛇の住むによい池を国々を歩いて探してくれ。』と頼みました。
弟子たちは、四方の国々を探して歩きました。その中の一人が、東へと旅して遠江の国へ来ました。するとある夜、『この国の南に桜ヶ池というのがあるから行ってみよ。』という仏様のおつげの夢を見ました。お坊さんは喜んで、桜ヶ池へと行きました。

イラスト:生産者桜が池の大蛇 この池は、山の上にある大池で、東と北と西には、緑の大木がよく茂り、南が海に向かっているという、まことに、おごそかな感じのする美しい池でした。お坊さんは、池の水を竹の筒に入れて、それを持って帰って来ました。
大蛇そして、このことを上人に話しました。『それは、ご苦労だった。ではすぐその桜ヶ池にいく。』上人は弟子たちや比叡たちを集めると、『ではみんな、いつまでも達者で仏の道をはげんでおくれ。』と言い、静かにお経を読みながら、桜ヶ池から持ってきた竹筒の水を手のひらにたらすと、急に黒い雲のかたまりが出てきて、上人の体を包んだと思うと、上人の姿はおそろしい大蛇となってたのでした。『あっ、お上人さま。』みんなが大騒ぎする中を、上人の大蛇は、その黒雲にのって東をさして、飛んで行ってしまいました。

それから後。この桜ヶ池には、皇円亜砂利上人の大蛇が、今もなお池の底に住むと言われています。それで、秋の彼岸の日、その大蛇に供えるために赤飯を入れたおひつを、池の底に沈める『おひつ納め』のおまつりが行われています。そして不思議なことにこのおひつは、すぐに浮き上がらず、七日ほどして浮き上がってくるそうです。


遠州七不思議

遠州七不思議

遠州七ふしぎ(深蒸し茶)

かつての遠州、現在の静岡県中西部地方に伝わる昔ばなし「遠州七不思議」
秘園銘茶『遠州の七ふしぎ』は、風土に結びついてぬくもりを誘うこれらの物語に、同じ特色を重ねてその名を冠したもの。
香り高く、コクの深い味わいに。温暖な遠州の自然の彩と、一途に貫く茶づくりの心をしのんでご賞味ください。

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